客足の耐えない店を観察してみた

以前から気になっていた木枠の扉が

可愛いこじんまりしたカフェ。

自宅からは電車に乗って数駅で用事が

ないと通りかからない場所にある。

 

入ろうか、どうしようか。

店主が一人で切り盛りしていそうで

あまり空いていると気まずいかも。

などと、人見知りしない自分でも

戸惑うことはある。

 

ガラガラと引き戸を開けて中に入ると

女性三人グループと一人客がテーブル席

にいた。

カウンター席と併せてマックス13人

座れる程度の店内は、思った通りの

シンプルな内装と清潔感に包まれている。

 

そして何よりカウンター横に鎮座する

ケーキとマフィン達。特に私が初めて

行った日は種類も多く、色とりどりの

顔と甘い香りで誘惑してくる。

 

メニューに書かれた品々も魅力的!

スペシャルティコーヒーの他に、

レモネード、スムージーなど飲んで

みたいものばかり。

 

食べ物は中身がパンパンに詰まった

サンドイッチの他に牛すじカレー、

薬膳ライスが写真に並んでいる。

 

迷いに迷って注文したスライスした

人参ぎっしりのサンドイッチと、

コーヒーは美味しかった。

 

私が食べている間に人の出入りが

頻繁にある。

ケーキだけ買って帰る人。

カウンター席に座って店主と歓談する

男性。

 

そう、お店が生きている。

 

なんて一客でしかない私が偉そうに

言うこともないのだが。

実際、飲食店を継続するのは本当に

難しい、と素人ながら思う。

 

 大阪に移住して四年経つが、

移住する前から知っていたお店が

三軒なくなった。

Bar、レストラン、ロシア料理屋。

自分の周りだけでもどんどん変化する

ので店を維持する事の難しさは容易に

想像できる。

 

よく、美味しくてあたり前。

プラス何かがあってリピーターになる

と聞く。

店の居心地や店主の人柄、といった

ところだろうか。

 

月並みだけどみんな居心地よく

過ごしたいと思っている。

アルコールを置いていないそのカフェ

で、人を惹きつけているのは

丁寧に作られたスイーツやカレーと

はにかみながらもフレンドリーな

店主(女性:多分30代)の接客。

 

行きつけの店が欲しいな、と思って

三日後に出会った。

今後も観察を続けていきたいと思う。

 

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