一番最初に自分が喜びを感じた仕事はなんですか

仕事は変えたいけど自分は何をすれば良いか

と迷う時、よく、子供の頃何をするのが好き

だったのか思い出してみると良い、というア

バイスを耳にする。

 

確かに自分の原点に戻って、何に夢中にな

っていたのか思い出す事が次の身の振り方

のヒントになる事もあるだろう。

 

でも、それだけでは足りない気がする。

例えば私の場合、絵を描いたり物語を作っ

たりするのが好きな事から、小学生の時は

友達に自分の描いた漫画を回して読んでも

らったりした。

 

曲を作ったりもしていて、親友の幸ちゃん

が作詞して、私が曲をつけ、三年一組の歌

として音楽会でクラスの皆と共に歌った。

小学校時代は先生にも恵まれ、新しい事に

挑戦する機会ももらっていたのだ。

 

ものづくりは楽しくて、一生何かしら作り

たいとは思うものの、目に見える報酬とし

て、何か得た事はいまだない。

 

そんな中、小さな出来事で忘れそうになる

のだが、まだ学生の頃に広告を取った事が

ある。

専門学校でESSに所属していた私は、年に

一回催す英語劇のパンフレットに載せる

広告に関わっていた。

広告を取ってこいと言われた記憶はないが

毎年協力してくれる学校近くの商店だけの

掲載では物足りなさを感じていた。

 

そこで、高校生の時によく友達と大人数で

押しかけていた竹下通りの喫茶店のマスター

にお願いする事にした。

よく行っていたとは言え、マスターと話す

のは初めてで、今思うとよく、ここに広告

載せませんかと素人丸出しのパンフレット

を指差して言えたな、と思う。

 

マスターは快く承諾してくれ、その時私は

達成感を感じていた。

勿論、交渉力なんて作用したわけではなく

店側にしてみればよく来てくれてたし、言

う事きいてあげるか位の気持ちからの承諾

だったと思う。

 

でも、その時のワクワクした自分の気持ち

は覚えている。勇気を出してお願いして、

物事が動く快感。

 

自分の収入になったわけではないけれど、

仕事をする喜びがそこにはあった。

こういう事が自分は嬉しいんだなと思い出

してみると、生きていく指針の一つとなる。

 

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