日々の選択、判断に直感は使っていますか

何かを決めなくてはいけない時、直感を使うことは

誰しもあると思っていた。

つい最近、長年の友人と話していて、彼女は直感で

物事を決めることはない、と言い切っていた。

 

無意識に直感が働いて決めた、というケースもある

のでは?

と疑いを持ちつつも、あまりの違いに、というか

今更ながら人それぞれなのだなと驚いた。

 

自分はむしろ頭で考えずに直感頼みの時があるから。

 

私が直感に必ず委ねてしまうのは、賃貸物件選び。

自分が住む場所も、人の代わりに見に行く時も

その場所に自分が身を置いて嫌な感じがしないか

どうか確かめる。

 

そこに理屈はない。そこで暮らすことに嬉しい

気持ちが持てるかどうか、勧められる物件かどうか。

 

嫌な感じといっても、何もいわく付きの、と

いった類のものだけでなく、不動産屋は推して

いるが、ここで本当にいいのかという自分への問い

かけと、言葉ではない回答を大事にしている。

 

たとえば、今住んでいる部屋は、半日で決めた。

 

もっとゆっくり色々見て決めようと思っていたの

だが、子供の受験の資格を取得するのに、

「今日中に住所を確定して下さい。」

大阪市役所で言われ、東京にとんぼ返りを

しなくてはならなかった私は、その足で不動産屋に

向かった。

 

数件まわってその内の一つに決めざるを得なかった。

 

何軒かショウモナイ物件を見せられて、選択肢は

ないに等しかった。

実は、現在住む部屋の反対側の部屋を勧められた。

古い建物だが、推しの部屋の内装は完璧で、最新の

設備が洗面所や台所に設置されていた。

 

でも何かが引っかかって決められずにいた。

こんな短時間では、いつもの様に感に委ねるのも

せわしくて難しいよね、と我ながら思った。

 

内覧の帰りがけについでの様に、

「反対側も空いてますけどね。」と見せてもらった

のが今の住まいだ。

まだ前入居者が出ていったあとリフォームが終わって

いなく、台所や洗面所の設備も古いタイプのままで

貸し出すと言う。

 

古い設備でもいいからこっちがいい、と決めて

結果正解だった。

あとで知ったが、勧められた部屋は西日が当たり

住みづらく、他の部屋に移った人がいたほどだった

のだ。

 

契約した部屋を見たのは夜だったので気づかなかった

のだが、空気の綺麗な日は、生駒山の山頂の山肌が

見えた。

長年関東平野に住み慣れた私にとっては、窓から山が

見える生活は新鮮で嬉しかった。

 

言葉で考えずに感に委ねて何かを判断するパーセン

テージは、人によってだいぶ異なるのだろう。

 『感』というもの自体が不確かで信じられない、と

いう人もいるかもしれない。

 

でも、時々は研ぎ澄ませてみて欲しい。

自分にとって一番信じられるものに成りうるから。

 

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