子育ては猫の手も借りよう---考え得るすべての手段を駆使しよう

仕事と子育ての両立。

これからも簡単には解決しない日本の課題。

 

ほとんどフルタイムで働いていた私にとって、誰かの

協力無くして日々を乗り切ることはできなかった。

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私の場合は自分及び元旦那の母親の手を借りることは

ほとんどできなかった。

元姑は日本から行くと24時間以上はかかる所に住んで

いたし、自分の母親は仕事をしていたので子供を見て

くれるのはごくごくマレであった。

 

で、どうしていたか。

まず、第一に、夫婦で協力しあっていた。

元夫は幼い子供達と一緒に暮らしていた経験があるので

息子と一緒の時間が少なくても、基本的に幼児の扱いが

私よりも慣れていた。

 

次に地域の力を活用したこと。

公立の保育園にお世話になったことは言うまでもない。

加えて私の住んでいた足立区は、当時、東京23区では

いち早くファミリーサポート制度を取り入れて、子育て

を手伝ってくれる家庭とうちの様に子育て真っ最中の

家庭をお見合いでマッチングしてくれた。

 

保育ママさんとは違い、ファミリー全員で子供をみて

くれるのが良かった。

保育園のお迎えを頼め、その後その家庭で私が息子を

迎えに行くまで面倒をみてくれた。

中学生、高校生のお兄さんがいる家で、お父さんも仕事

が早めに終わるので家族四人、プラス他の子供を同日に

あずかっていることもあるので息子も賑やかに過ごせて

いたと思う。

記憶は定かではないが、当時時給800円〜900円を払って

お願いしていた。

 

そして第三に、ママ友の協力を仰ぐ。

我ながら引越し時は一人も知り合いのいなかった土地で

よく協力を仰げる様になったと思う。

上記のファミリーサポート制度は未就学児童向けだった

ので、学童クラブでは補いきれない時間は地域の方々に

小学生時はお世話になった。

 

ママ友のみならず、近所のおばさま、柔道教室の先生等

まさに地域で育ててもらった感がある。

 

息子に夕飯を食べさせてもらえるお宅は常時四、五件。

お互いにあずかり合って、生活を支え合っていた。

お金を支払って世話をしてもらう方が気が楽な面もある

だろう。

でも、子育てに追われる時代を共に過ごしたママ友とは

息子がハタチを迎えようとする今も交流があり、お互い

の子供達の成長に興味を持って接している。有り難い。

 

とにかく、お母さんは一人で頑張らなくていいと思う。

頑張らなくてはならない状況だとしたらこの国の制度

が整っていないんだと思う。

 

元旦那の母国では、赤ちゃんが産まれると周りに面倒を

みたい人だらけで、実のお母さんは授乳するだけで楽と

聞いた。そんな環境にする事は無理なので、せめて子供

をあずけて働く親を責める雰囲気を無くしたい。

 

お母さんが罪悪感なく子供を人にあずけられ、あずける

場所の選択肢も多様になることが重要だと思う。