ダンスが好きすぎて

人が踊るのを観るのが好きだ。


ダンスを期待して映画『キャッツ』を

観に行った。


特にYouTubeで観ているヒップホップ

ダンスの世界大会で注目される双子の

フランス人ダンサー、レ・トゥインズ

のふたりが出演するというので楽しみ

だった。


これから映画を観る予定の人の為に、

普段は批判めいた事はかかずにいるの

だが、感想は駄作と言われても仕方ない

と正直思った。


米国でコケた、という酷評を、観に行く

前日に目にしたが、それでも数ヶ月前から

観たかった気持ちを優先した。


猫の毛並みがCGでリアル過ぎて気味が

悪いなどとも書かれていたが、そこは

さほど気にならず、むしろCGならでは

の、耳の動きなど、良い点もあった。


だが、名だたるダンサー達(たぶん。

レトゥインズ以外は知らない方達)の

せっかくの体の動きにまで、CGを使って

しまう無神経さ。

あ、つい本音が。


私はダンスは人間の体が織りなす美しい

芸術だと思っていて、幼い頃から大好き

だ。

どんなジャンルの踊りも、鍛えあげた体

で舞う、その訓練の賜物をみせつけられ 

ると、ワクワクする。


お目当てのふたりは、演出があるので

彼等のいつもの即興ダンスの良さが

表現できなかったのは仕様がないと

思う。


ヒロインをはじめとする他のダンサー

の踊りを存分に楽しめなかったのは

残念。

そんな中、1番気持ちがあがったのは

タップダンスのパート。

一緒に行った家族もそこが1番楽しか

ったと意見が一致した。


うすいストーリーを圧倒的なダンスで

埋め尽くして欲しかった。

それにしても1988年にブロードウェイ

でキャッツを観ずに帰ってきてしまっ

た事が悔やまれる。


その後悔を映画で紛らわせようとした

期待がお門違いだったかもしれない。

f:id:konogaiku:20200202205343j:plain