楽しく仕事をしている人には勝てない

勝ち負けを意識したわけではないが、

久々に郵便局で楽しそうに働く女性を

見かけた。

 

20代か30代のその人は、私が番号札を

持って順番を待つ間、国際郵便の発送

状況を年配のご婦人に説明していた。

 

関西空港が台風の影響でダメージを受け、

通常通りの発送ができていないとの事。

ご婦人の悩み相談に、相手が納得するまで

にこやかに対応していた。

 

定額小為替が欲しかった私の順番がきて

その若い局員が私の待つ窓口に移動して

きた。

他にも働く人はいたけれど、手が離せな

い様で、その時は郵便・切手の窓口と両方

担当していた。

 

いやな顔一つせず、(日本では結構当たり前

とされるが)処理後に、小為替の郵送に必要

な切手は要り用か彼女が聞いてきた。

 

郵送するだけでなく、返信用の封筒も用意し

なければならないが、返信にいくらかかるか

書類の重さが不明なので、不確かだという話

を私は思わずしてしまった。

初めは相談するつもりはなく、小為替を得て

自宅で準備をし、郵送する際に別の郵便局で

切手を用意しよう位に考えていた。

 

にこやかに質問してくれるので、つい、話し

たら、自分で気づかなかった注意点がわかっ

た。

 

東京の区役所から取り寄せるべき書類を彼女

に告げると、さほど料金はかからないはずな

ので、返信用に貼付とは別に、余分に切手を

同封しておくアドバイスを受けた。

 

とにかく、早急に送らねばと慌てていた私に

とっては有難いアドバイスだった。

私の後ろにひとり待つ人がいたが、彼女の応対

は、一貫して和やかで丁寧、かつ書類に関する

知識もあった。

 

郵便局からの帰り道、久々に仕事に対する初心を

思い出した。

一件、一件自分も丁寧に顧客に対応していた時期

があったなあ。

一つ一つの案件に愛情があったのだ。

 

あの郵便局の彼女も、顧客ひとりひとりに対して

愛情を持って接しているに違いない。

なぜなら楽しそうだったから。

 

やはり楽しく仕事をしている人には勝てない。

勝てない、というより周りが口出しできない。

ライフイズワークを体現してくれているから。

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