歯医者テンマツ④ーコロンとイオン

大学病院で歯の治療をして

もらっているわけだが、

金属をはずしたり、虫歯を

削る治療をしたり、お薬を

歯の中に入れたりと、その

都度担当医が変わる。


最初に歯茎が痛んだ箇所の

治療をするべく通い始めた

ものの、別の歯が欠けたりと

書くのも恥ずかしいが次々と

問題が発生。


次回は、下の階で。今日は

このフロアの〇〇先生、と

渡り歩いて、ようやく元の

担当医の所に戻ってきた。


お盆休み明けに会った時は

茶髪の色がより薄くなって

いた先生のオグシが、黒く

戻っていた。


夏を満喫された感漂うお姿

は、サーファーかな?と

当時想像させた。


今日は治療が始まると、

オレンジの香りが終始私の

鼻先をくすぐってきた。

先生、柑橘系のコロンをつけて

いるのか。


口を開けていると、治療前に

念入りに塗ったリップクリーム

も役に立たず、すぐにくちびる

が乾いてしまう。


常に、機械から噴射される風が

あたっているので、唇も髪の毛

もパサパサである。


治療が終了して、先生が口の中

でなく、明らかに髪の毛(耳の

あたり)の左右に向かって風を

マシンでかけてくれた。


ん?これは、マイナスイオン

ドライヤー的なもの?

そんなサービスが…。


その場では聞けず、2週間後に

先生に思い切って聞いてみた。

「この前髪にかけて頂いたのは

なんですか?」

「粉がついてたんで飛ばしまし

た。」


そして治療後の進捗説明で、

「今日は古いお薬を溶かす為の

ものを注入しました。先ほど

柑橘系の匂いがしたと思います

が。」

「…。」

(コロンじゃなかった。歯医者

で始めて嗅ぐ匂いだった…。)


先生のコロンかと思いましたよ

と、軽口をたたけるほどの関係

に、治療が全部終了する頃には

なっているかもしれない。

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