『デザイン思考』ー最先端を目撃せよ。のトークセッションに行ってきました

私はクリエイターでも何でもないのですが、

“デザイン”と聞くと、好奇心がくすぐられ、

行っても場違いかなーと思いつつもその類の

イベントに参加してしまう時があります。

 

デザイナーがデザイン業務で

使う思考方法のプロセスを

活用して、ビジネスなどに

おける前例のない問題や未知の

課題に対して最も相応しい解決

図るための思考

出典元:bizhint.jp 

 

 

会場では、海外の事例を見せて頂きました。

 

ニューヨークの病院でMRIの装置に入る際、

子供がどうしても泣いたり、動いてしまう

ので、正確な検査ができないという問題に

対して、MRIの装置自体に絵を描くという

解決策をチームで出し、成功をおさめた

事例です。

 

体が入っていくアーチ型の入り口に船の舵

が描かれ、アーチの奥には海や海賊船が見

えます。

 

そして、海賊が向こう側にいるから退治し

に行こうと子供を誘います。

但し、中に横たわっている間は静かにして

いないとミッションが果たせないというわ

けです。

こんな風に説明されたら、私でもワクワク

しながらもじっとしていたいです。

 

クライアントの問題解決の為に、パワポ

ソリューションをプレゼンするという方法

ではなく、チームで共感できる部分を探って

複数回現実性のある案を提示していくやり方

から生まれたそうです。

 

マーケットの先細りや社会の変化を見据えて

会社の存在意義を残そうとすると、これまで

の経験や知見が役に立たない可能性も多いに

ありえます。

 

でもこれは、解決策を練るのに経験豊富で

なくても、有識者でなくても、チャンスが

あるという事ではないでしょうか。

そう思うと、あらゆる現場でよく観察した

り、共感する能力を発揮すれば、個々の

ひらめきを社会に役立てる事ができるの

ではと思うのです。

 

誰にでも興味のある分野はあると思うし、

違った見方をする人がチームに混ざって

いる事で、より良いアイデアが生まれる

とすれば、チームメンバー各々の特性を

活かせる理想的な状況です。

 

それができる組織と、できない組織には

今後ますます成果に差ができると推測さ

れます。

 

これまでは、ダイバーシティというと、

字面による所も大きいのですが、人種や

国境を越えた協力体制を私はイメージし

ていました。

 

でもまず、日本国内で様々な経歴を持つ

人が、ものづくりや問題解決に携わる為

に集まってプロジェクトチームで動く。

作業が完了したら解散し、そして別の

プロジェクトへ移って行くという働き方

ができれば楽しいと思う。

 

そんな世の中になっていく、と言われて

からも数年経っていますが、まだまだ

業界によってはそういう意味での門戸解放

ができないのが現状です。

 

けれども理想の状況ができる未来を信じて

もいいと思うのです。

何よりそんな働き方は働き手にとって飽き

が来ない、生き生きとした生活を送れる鍵

となります。

 

経歴は必ずしも立派である必要はないと

思うのです。

必要な事は、問題意識を持つ事、それに

対して自分はどう思うか意見を示せる勇気

だと思います。

 

メンバーを集める側も先入観を持たずに

人を選んで欲しいです。

門戸が広いほど、様々な意見を取り入れ

られる可能性が増えると思います。

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