他人と見える世界が違うのだと改めて認識した日

『ぶらっと会議ーアートと地域の活性化』に

今月参加した時のこと。

 

スクリーンに映し出されたアート作品を元に

自分がこのインスタレーションを創造した、

アーティストだとして何を表現しているのか

発表し合うワークをした。

 

どんな素材を使って何を表現して、タイトル

は何とつけたか。

参加者十数名でひとりずつ発表するのだが、

作品の見方がそれぞれ違い、驚いた。


同じ物を見ても、それぞれの解釈が違う。

これまでの経験や知識や、どこに注目する

かが人によってここまで異なるとは思わな

かった。


置いてある物だけに目を向ける人、部屋

全体をみて、空間を意識して作品とは一見

関係のない出口にまで意識を馳せる人と

色々だ。


幼い子供は喜んだり、面白がったりする物

が大体同じだと聞いた事がある。

その後、成長過程で各々の好みが出てきて、

喜ぶ対象も多種多様になる。


そうすると、ひとつのアート作品を見ても

注目する部分が違ってくるという事か。

多分好ましい、という箇所と、ココ嫌だな

と思う所に目がいくのではないか。


いずれにしても我々大人は、自分が想像す

る以上に同じ物を同じ様に見ていない、と

いう結論。

それをふまえると、アートとは全く関係の

ない職場でも人がどこを重要視しているか

、意見に相違があるのは推して知るべし

である。


人に何かを伝えたり、理解してもらおうと

する事は難しい。

それでもあきらめずに、お互いの意見や

思いを伝えようとする事にきっと意義が

あり、これからの人類の課題だと、だいぶ

遠いところまで想いが飛んだ。

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