ところで、運がいいなんて思ったこと
がない、と言う人に時々出会う。
たとえ、職場で自信満々に自分の意見
を述べているような20代で、可愛くて
賢くて、健康そうな女性であっても、
そういう言葉を口にするのを見聞き
したことがある。
そもそも運がよいってどういうことか。
何かラッキーな出来事があっても、その
時だけ嬉しい、で終わってしまう事も
多い。
確かに、30万円の旅行券が当たった時、
私は運が良いと感じたと思う。
それで海外旅行に行って、息抜きには
なった。
けれども職場でも家庭でも行き詰まって
いた当時の自分にとって、様々な問題の
解決には結びつかず、一時的な気休めに
しかならなかったと思う。というか
当時はそんな使い方しかできなかった。
それでも、毎日が虚しい状況の中で、
滅多に当たらない旅行券が当たるという
自分の運の強さを感じた。
でも自分が特別に恵まれているわけでは
ないと思う。
苦しい状況の中で心を持ち直すきっかけ
は誰にでも与えられる。
なんで、自分がこんな目にあわなければ
ならないのかと思うような事が起きても
のちのち回収はできる。
あれがあったから、今に結びついたのだ
と納得いく日がくる。
凶を転ずることはできるのだ。
運が強い人でありたいし、またそういう
結果に持っていける心の体幹は鍛えて
おきたい。
