気の持ちようと気の入れよう

物事は気の持ちようで変わると
言われる。

そんなに簡単に気持ちを変えられ
ないよ。
と、思う一方で、一つの出来事に
対して、同じ立場にある人でも
受け取り方が様々であると感じる。

先々月、上司が突然職場を去る事
になり、私含めて同僚は動揺した。
結構信頼されて、慕われてもいた
上司だったので、みな、先行きを
不安に感じながら8月を迎えた。

辞職の理由に違和感を覚えていた
私は、8月月初の社長からの本当の
やめた理由として説明された内容
に驚きながらも、そういう事もある
のかなと受けとめた。

売上が上がらない責任を取って上司
は辞めると我々に話していたけれど、
実は監査に入られて、彼が確定申告
すべき所得を隠していたのが発覚し、
それが退職に繋がったという説明で
あった。

辞めた上司と連絡をとっている者は
いないので真相はわからない。
が、社長に作り話をする理由も見当
たらないので受けとめたのである。

信頼する上司がいなくなり、心もと
なさを感じていた我々は、その話で
気持ちに一区切りできた。
社長が話した目的も、いなくなった
人を想い、先行きを憂えている我々
を、現実に引き戻す事だったろう。

私自身は、職場を離れたいと強く
思いつつ、なぜか気が入った。
滅入ったのではなく、気を入れた。
今までと業務のやり方を変えてみたり
より効率的にする為にどうしたらよい
かを考えて実行した。

あまのじゃくである。もう去りたいと
思いつつ最後は成果を出したいと…。

気を入れると、運も味方してくれる。
成果はあがり、無駄な努力にはなら
なかった。
一方で、今まで成果を出していた人が
ふるわなくなった。
私にはまだその人が、上司がいなく
なった事を引きずっているように
みえる。

代わりの上司も特に決まらないまま
8月が過ぎ、9月を迎えた。
状況が変わり、自分の真剣さも増し
本気になったところに変化が生まれる。

のんびり過ごすのは得意だけれど、
時には気を入れて、自分や周りの環境
がどうなるのかを見てみるのも悪くない。

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