元気のもとが不機嫌のモトになる時

昔、職場の同僚の女の子が、自分の彼氏

を元気のもと、と呼んでいた。

それは楽しい時期で、プライベートが

充実していれば、仕事にも張り合いを

持てるというもの。

彼女はご機嫌だった。


それが、いつしか関係性が変わり、

同じ人物が悩みの種になり、

いつのまにか『不機嫌のモト』

なっている事もままある。


家族でも友人でも同じ現象が起きる。

相手が豹変したのかと言うと、そういう

ケースは少ないように思う。


人間は飽きる生き物。

相手と一緒に居られるのが当たり前に

なるとなおさら。

そばに居られる有り難みもなくなる。


バカの壁の養老先生も、恋なんて病気。

どうやったら治りますか、と相談を

受けるが、そんなもん一年も一緒に

居させれば治る、と仰る。

同感です。


そこを超えて、超越して達観して

愛することが、関係を持続すれば

成功なのか、正直わからない。


3ヶ月、半年、1年、3年と一緒に

過ごすうちに、相手の嫌な面と 

自分のボロも露呈する。 


友人や家族はともかく、両想いの

恋人だったら続けるかやめるか。

自分の素直な気持ちを尊重して

あげたなら、関係を断ったり、

相手とものすごく距離をとる

のも正解かもしれない。

継続が偉くて中断が失敗とは

簡単に言えない。


とにかく自分の中に湧き上がった

小さな疑念の泉を見逃さない事だ。


なにか変だと感じたら逃げよう。

その判断基準は、その人と一緒に

いる時の自分が好きかどうか。


人と関わる生活をしているかぎり

我々は出逢いと別れを繰り返す。

なんにせよ、誰かの不機嫌の元には

なりたくないものである。

知らないうちになっているかもしれ

ないけれどね。

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