男女で友人は成立するか

難しいテーマだ。

大阪に来る前は、男女の友情は成立しないと

思っていた。

 

職場の同僚と飲みに行ったりする事はあっても、

その程度では友達とは呼べないし、友達だと

思っていて、相手はそう思っていなかったと

いう事例も見聞きする。

 

そもそも友達の定義ってなに?

というところは置いておく。

 

たいていの場合、男性側が友達のように

振る舞っていながら、どうしても女性を

異性として意識している、ということが

自分や周りを見ていて多い気がした。

 

特に若いうちはそうなんじゃないのかな?

 

かくいう私も、10代の終わりから、20代の

半ばまで、10年近く親しくしていた男性が

いる。

同い年で、映画を観に行ったり、趣味の話

で盛り上がったり、とても仲良くしていた

が、彼氏ではなかった。

 

つきあおうか、という話も2回ほど出たが、

彼を友人として大切に思っていて、その時

の関係性を壊したくないと本気で思った為

私は断った。

 

我々は依然として友人同士の様だった。

 

しばらくして、その男性はある女性に告白

して、断られた。

私は彼を応援して、改めてアタックする様

励ました。一緒に作戦も考えた。

 

真面目で真っ直ぐな彼の気持ちは意中の人

に届き、二人は結婚することになった。

 

と、お互いに結婚しても、ずっと友達で

いようね、と思っていた私が、多分口に

出してもそう言っていたであろう自分が

彼と会うのをためらう様になってしまった。

 

奥さんの手前遠慮して、というのではなく

会いたくなくなってしまった自分に驚いた。

 

そして正直、淋しい気持ちを抱えた。

約束はしていないのに、心のどこかで、

誰も結婚してくれなかったら、もらって

もらおう、などという都合の良いことを

考えていたからか。

付き合いを断って、応援しておいて矛盾

する自分の真意がわからなかった。

 

異性と友情を育めないんだ、とその時は

思った。

 

しかし、歳を経るにしたがって、変化を

実感している。

友達ではなくとも、遊び仲間、勉強仲間、

切磋琢磨仲間と呼べる人々が周りに増え

つつある。

 

その中で、異性でも友人と呼べる人が

できる予感がしている。

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