アジアの国に行きそびれている。
三月の頭の台湾行き、これは実家の手伝いで断念。
今は実家のことが最優先なので致し方ない。
子供がお腹にいた時に諦めた韓国。
派遣社員として働いていた私にも、会社が交通費、
宿泊費を出してくれるという社員旅行だった。
元気で毎日会社には行っていたものの、初めての
妊娠で不安もあり、お断りした。
これも最優先事項が明確だった。
一方、行けばよかったなあ、とつい思ってしまう
のが職場が忙しい状況の中、人の目を気にして、
行ったら批判されるのではないかと恐れてやめた
マレーシア、タイ、シンガポール旅行。
当時、会社の業務がメチャクチャ立て込んでいた。
特にそれまで共に闘ってきた(という表現が相応
しい)後輩達が休みも取れずに残業続きだった。
そう、私以外の人が仕事に追われていたのだ。
旅行に誘われた時、部内異動で残業のある業務
から解放されていた私は数日間の有給休暇をとる
ことは可能だった。
でも休暇は取らずに出社を選んだ。
最近よく眼にする、他人軸で生きるのをやめよう
という言葉が浮かぶ。
人間はその時々で最善の選択をしている、という
言葉を信じたいけど、20年以上を経ていまだに
彼の地に行けていないことを思うと、タイミング
を逃したことは否めない。
これから行く、て決めたら、どこへでも行ける事
はわかっている。
ただし人生での優先事項は流動的だから、行きそ
びれた場所に行く時間を持てないままで終わる
可能性もある。
たとえ近い場所でも行ける時に行くべき、会える
時に会うべき。
みんなわかっている事だろうけど。