このメンバーよ、永遠に

仕事でも遊び仲間でも、和気あいあいと

接していて、このメンバーでずっと過ごせ

たらなと思うことはままある。


特に職場で何度かそう思える事はあった。

が、必ず終わりはやってくる。


同僚のグループ会社への出向だったり、

上司の異動、先輩の結婚、後輩の退職。


自分は動かずに、そこにいても、周り

がどんどん入れ替わっていき、気づくと

まったく違う景色になっている。


まるで幼い頃に読んだ「小さいおうち」

のようだ。

小さいおうちは、のどかな風景から

すすけた都会へと変わり果てた場所

から、ほのぼのとした環境へ移して

もらえてハッピーエンドを迎える。


が、現実は良い環境へ移してもらえ

るわけではない。

自分で動くしかない事がほとんどだ。


今回上司が退職する事になり、職場

の雰囲気が一変することは間違いない。


自分の意見をハッキリと言える職場は

少ない。少なくとも私はそうだ。

ここで言っても仕方がないと思えば

意見を飲み込む場面もある。


今週退職すると発表して皆を動揺させ

たその上司は、自由に意見を言える場

を提供してくれていた。


来週からどうなるのか。体制の周知も

されぬまま、今週は終わった。


同僚はみな不安な気持ちを抱えたまま

この土日を過ごすことになるだろう。


会社がどうなるか、業務はどうなるか

見極めて、自分の居場所ではないと

思ったら、次へ進むしかない。


上司にとって辞めるタイミングであり

私にとっても、みんなにとってもまた

決断の時なんだろう。


すべての事はずっとは続かない。

決断して方向転換する日は必ず来るし

決めるべき時を見ぬふりもよくない。


小さな選択から大きな決断まで、

自分に正直に生きる事が試されている。

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