これからは関係人口⁈

遅まきながら知った「関係人口」という言葉。

移住でも観光時の交流でもなく、その地域に

何らかの形で関わる。

 

それってどういうこと?もしかして、自分が

頭の中で描いているような関わり方かな、と

非常に興味があった。

 

参加したトークイベントでは、まずどこから

始めるかというところで、その地域に興味が

あります、と周りに意思表示をすればという

提案があった。

 

語っても良いし、Tシャツに〇〇好きと描いて

着用していれば、話題になる。

そしてそこから、あの地域っていいよね、と

賛同してくれる仲間と共に何をやるか練って

いく、という段取り。

 

実際にその地域に行く事が難しくても、その

土地の特産品を買うところからでも関係人口

に一歩近づけるという内容であった。

 

でも、仮にも『人口』って言葉を使うのなら

顔の見えない交流で済ますのはないんじゃな

いかと思った。

 

総務省で今年、関係人口創出事業に予算が

ついたということで、帰宅してからググって

みたところ、確かに予算がついている。

 

移住はしなくてよい関わり方と定義されてい

ても、ローカル側、行政側では最終的に移住

を求めている、といった何か役立つ事をした

いだけの人達との間に誤解や齟齬は常に発生

しているらしい。

 

そして更に、『微住』、とか『一期三会』と

いう初めて目にする言葉がネットで散見され

る。

個人的にはこの二つの言葉の方がニュアンス

がわかりやすい。

 

これだけ日本各地で災害が起きていて、我々

の知らないところで地殻変動も進んでいると

危惧される昨今、近所の人と助け合う態勢を

つくっておくことも大切だが、遠方の知り合

いを増やすことも大事だと思っている。

 

いざという時に助け合える可能性は大。

一人の人が、いくつかの県の関係人口に含ま

れている状態にすればいいのではないか。

日本を見回るという感覚。

多数の人が見回ってお互いに情報交換をして

災害時に取り残される地域が出ない様に準備

しておくのは喫緊の課題だと。

 

だから地域の受け入れ側も、(誤解を恐れず

に言えば)役立ちたいと訪れた有志を繋ぎと

めたりせずに、彼らを自由にさせて見守って

欲しい。

 

イベント会場では関係人口として地域に関わ

り疲弊している人も何人かいたからである。

 

地域の人々とよそ者有志を上手につなぐ人が

必要であったり、まだまだ現実は難しいが、

島根県の廃校寸前の高校に、全国から高校生

が入学しにくるなど、知恵を結集すれば事態

がよい方向に動く事例もある。

 

ありきたりだけど、自分ができるところから

小さなことでも始めるしかない。

今自分が住んでいる場所で、なんか社会に役

立っている気がしないな、と思ったら、場所

を変えれば必ず自分を活かせる所があるはず。

 

動いた人にしか掴めない物があるのは本当。

 

 f:id:konogaiku:20180707004512j:plain