進化は危機からやってくる

たとえば英語の上達

 

いずれ色々な国の人と友達になって

交流したいなぁ、と漠然と思ってい

ても危機感がないから進化しない。

 

日本で生活していると、英語を話さ

なくても過ごせるので、まず職場で

英語を話さないと給料をもらえない

環境に身を置こう。

 

と言っても私も最初からその発想が

あったわけではない。

むしろ英語を使う仕事はしたくない、

と卒業してから10年以上避けてきた。

 

そんな英会話ビビりだった私だが、

外資系の企業へ派遣される事になり、

電話の受け応え、というか取次程度

だが英語を話さざるを得ない状況に

身を置いた。

 

取次後のこみいった話は私の隣席に

座る部長秘書が引き受けてくれる。

英語圏に留学経験のある彼女の英語

の言い回しを真似しようと試みたが

いかんせん彼女の声が小さ過ぎて

聞き取れない。

小声プラス受話器を手で押さえなが

ら話すのだ。

これは期待が大きかっただけに

残念だった。

 

自分に自信がないのに英語で何か

する事を頼まれ、それをトライしな

ければならないのは危機と言える。

SEの人から、オランダのオフィスに

電話してパスワードを教えてもらう

よう頼まれた時。

A4用紙10枚以上の資料の英文を訳す

ようにと言われた時。

いずれも冷や汗ものだった。

実際大量の汗をかきつつ業務をこな

しても出来が良かったとは言えない。

 

でも、一つ一つの小さな経験が今の

私を形作っていると言えるのではと

思う。

大した進歩は感じられなかったけれど

仕事で英語を使う事から逃げていた私

から少し異なる私に変化した。

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