若いからこそ勇気を持てた話、若くなくても勇気をだしたい私

行きつけの美容院にて。

 

そこは、目鼻立ちのハッキリした

美人オーナー兼店長が仕切る地元

の店。

美人オーナーというと、バリバリ

シャキシャキのイメージだが、どち

らかと言うとハーフっぽいお顔で

可愛いという表現もぴったり。

なので、男性客も結構みかける。

 

5年前に大阪に越してきた私がテク

テク街を歩いていた時、その店を

通りかかり、店の外観に魅かれたの

もあるが、丁度お客さんが出てきて

店長みずからも店の外に出て寒い中

深々とお辞儀をしていたのが記憶に

残った。

 

東京では10年気に入って通っていた

店と別れてきたので、さて美容院を

どこにしようか、と考えていた時だ。

 

最低でも月一回は美容院を利用する

私にとっては、2時間という充分長い

気持ち良く過ごせる場所が必要

だった。

 

あれから5年、どういう経緯で店を

始める事になったか店長に聞いた事

は一度もなかった。

 

必ず自分の店を持つ!と決めて機会

を虎視眈々と狙っていたのかと思い

きや、たまたまの流れだったという。

 

心斎橋の店に勤めていた事は聞いて

いた。

でも経緯を聞くのは初めて。

自分が客の指名で1番になり、後輩が

カットする機会を奪い、経験を積む

邪魔をしていると感じたり、店長と

は接客面で大事にしたいところが違う

と思ったりもしたらしい。

 

別の店に移ろうと店長に相談したと

ころ、それなら独立したら?と勧め

られ、借金して自分の店を持ったと

いう運び。

 

彼女はそれを、まだ24歳で若かった

のでできた事だと語った。10年経ち

今の自分には当時の様な勇気はない

と。

 

本当にそうなんだろうか?と私は

いぶかる。

彼女は1年前に出産して、また毎日

店に立っている。夫と協力して仕事

と子育てを上手に両立している。

 

とはいえ今は大忙しのピーク。

子供が大きくなったら必ずまた何か

に挑戦したくなるはず。

 

今の私がそうだから。

年齢や自分の立場で自らの行動を

規制したくないと思う。

 

けれど自由である事は結構怖い事で。

何か理由をつけて自由に行動しない

方が恐い思いはしなくてすむ。

 

生かされているという事は、せめて

自分で自分を楽しくさせる命を背負

っているという事なのでは?

 

と結局、自分のことに結びつけて

考えてしまう。

やりたくない事も含めて、というより

避けたい事も楽しみながら挑戦して

行きたい。

 

今いる場所に居てもいい事はわかって

いる。

けれどまた違う景色が見たくなったし

ひとところにとどまらないのが自分

らしいのかなと思う。

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