小学四年生のその男子は、
身長150cmくらいで腕も腿も
パンパン。
健康的に日焼けもしていて
健康優良児と言える体型だ。
聞けばお父さんと2人暮らしで
塾やサッカークラブへの送り迎え
もすべてお父さんが行うらしい。
兄弟は上にふたりいるらしく、
その子と苗字の異なるふたりの
名前を教えてくれた。
おじいちゃん、おばあちゃんの
家に行くと、そのふたりと遊べる
との事。これまたお父さんが車で
連休ともなると小一時間かけて
送り届けてくれる。
その子は太り過ぎてはいないが、
これ以上体重が増えると肥満の領域に
足を突っ込むであろう息子の為に、
父親は週に一度は、魚料理を作る
という。
魚のほかに、納豆、やっこと
ヘルシーな食べ物ばかり食卓に
並ぶらしい。
父親が、ただただ優しく接して
いるだけではない証拠に、
その子は父親を恐れてもいる。
いい意味での恐れ、と言える。
頑張っているお父さんの期待に
こたえようと勉強もしつつ、
学校でいたずらも喧嘩もしながら
日々、心身共に大きくなっている。
小4だと、母親にまだまだ甘えたい
年頃ではあると思う。
でも、そんなそぶりは見せずに
やんちゃぶりを発揮しているし、
元気で過ごせているのは紛れもなく
お父さんのおかげだよなと、私は
少し離れたところから見守っている。
