違う国にいる感覚

自粛中に自宅にいる時間が増えた

という男性が、ケーキ作りに挑戦

している番組を観た。


最初は簡単なお菓子で失敗して、

綺麗で美味しいケーキを作ろうと

一念発起したとのこと。


今はチーズケーキ作りにはまり、

近所の人にふるまったりして、

評判は上々だ。


自分の知らなかった世界を知る

ことで、違う国にいる感覚を持て

たそうだ。


毎朝、慌ただしく支度して出勤し、

ルーティンをこなす生活を続けて

いたら味わえなかった感覚だろう。


お菓子作りなら今までも休日に

できたはず、とは思わない。

月〜金で働いて週休2日の場合、

1日はゆっくり過ごして、もう1日は

出かけたりしたらそれで終わりなの

である。


かくいう私もコロナ禍前からだいぶ

ひとり働き方改革をして、就業時間

自体は減らしてきたのだが、やはり

どこか心に余裕がなかった。


深緑の季節に、突然与えられた休業

期間は私にも異国にいる感覚を与えて

くれた。


運動不足にならないようにと、毎日

河原や大きな公園を散々歩いた。

早歩きだったり、ゆっくりと歩いて

季節の移り変わりを楽しんだりした。


日本でもこんな時間が過ごせるんだな

と思った。


私達は思い込みにとらわれて、頑張り

過ぎているかもしれない。

本当は嫌だなと思っている自分の日常

を、少しだけでも変えられたら新しい

世界は見えると思う。


もちろん勇気とか覚悟が必要な場合も

あるかもしれない。

でもこれからは、多くの人が

自分をもてなす気持ちを持つんじゃ

ないのかな。

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