映画 グリーンブック

ずっと観たいと思っていた、

映画の『グリーンブック』。


なんせ『ロードオブザリング』で

大好きになったアラゴルンの俳優

ビゴ・モーテンセンが出ている。


だが、映画の広告写真を見てみると

見た目がアラゴルンを演じていた時と

まったく違う。格好良さがない。


あの当時は目がハートマークになり

いざ戦いに出陣する彼に向かって

アラゴル〜ン❣️と心の中で叫んだ

ものだ。


グリーンブックは、お目当ての俳優が

出演しているのと1960年代のアメリ

というとても大事な時代を描いた作品

なので、興味を持った。


白人のドライバーと黒人の乗客の

組み合わせで展開するストーリー。


同じトイレを共有する事など、

許されなかった時代の南部で、

きっと、実際はもっとひどい事が

あったに違いないけれど、差別を

描いた物語を充分リアルに感じた。


この映画に史実とかけ離れている

といった批判や厳しい批評もあった

のは知ってはいたが、当時の黒人の

置かれた状況を想像するきっかけには

間違いなくなる。


アメリカの人種差別の歴史の一部を

垣間見る事ができるのだ。


本や映画がきっかけになって、史実を

もっと知りたいと思う事がある。

単に真実を知りたいという興味だけで

はなく、大きな時の流れの中で、国が

人々がどう変わっていったのかを学ぶ

事は大切だと感じる。


だが、もう一つ、変わっていない面に

気づく事も重要だ。

遠くの国で起こっている大変な状況に

何年経っても変わらないんだなと思う

だけでなく、自国の現況も観察するべき。


日本に暮らし、人々の生活が良くなって、

恵まれている面に感謝はするとしても、

いざ国をあげての珍騒動が起きた時に

大して守ってもらえないと感じている人は

今少なくないだろう。


大して守ってもらえなかったという事実は

2011年の事故時も感じたし、もっともっと

遡って、終戦間近の敗北をわかっていて

情報を知らされなかった時代にも存在する。


人ひとりの性格を考えてみると、なかなか

変えられないのがわかる。

国の性格もそう簡単には変わらない。


我々のためを思っての指示なのかどうか

誰のための指針なのか、ひとりひとり

今までの国の言動を見て、よく考えて

従うかどうか決めるしかない。


大勢の意見に流されるにしても、覚悟

はいつも必要である。

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